アフリカ編45 巨大なアブシンベル神殿
560km/51267km アスワン-アブシンベル神殿-アスワンハイダム-イシス神殿-切りかけのオベリスク-アスワン
アスワンから午前4時に出発するツァーに参加しました。まずはスーダンとの国境近くまで車で引き返してアブシンベル神殿を訪ねました。往きのバスの中はそのまま仮眠所となっていました。7時半に到着。まずは大神殿を見に行きました。入場ゲートから川べりにに進んでふと後ろを振り返ると遥か向こうにその巨像が鎮座していました。
近づくにつれてその大きさが生半可ではないと実感します。見上げると顔の部分がずっと上の方に見えます。
またこの大神殿は石を積み上げて造ったのではなく巨大は岩を掘って造ったというのですから尚更驚きです。しかも今から3300年前のことなんて信じられません。王の権力が相当大きかったことが容易に想像できます。でも気になったのはこんなナイル川の上流にいったい誰に見せる為にこのような巨大な神殿を造ったのでしょうか?
この大神殿、アスワンハイダムを作る時に水没してしまうことがわかったので世界中の資金や技術の協力を得て何と神殿丸ごと60メートル上にそっくり移動したんだそうです。建築した時もすごいけどそれを移動した時もとてつもなく大変だっただろうと思います。
また神殿内部はたくさんの壁画や立像などが並んでいて興味深いんです。たくさんのいろんな神様が描かれていて当時の信仰の多様さが伺えます。
大神殿の隣りには何分の1のスケールの小神殿がありました。こちらは大神殿を造った当時の王ラメセス2世が王妃の為に造ったものだそうです。スケールこそ小さいですが王の王妃への愛情が感じられる神殿です。
さて神殿を見終わって再びアスワンに戻って来ました。そしてアスワン近郊の数箇所を周りました。
まずはアスワンハイダムです。この巨大なダムのおかげでナイル川で繰り返された氾濫は収まり農業が発達し、また水力発電も安定稼動できるようになったそうだ。中学校の社会の教科書で習ってからずっと頭に焼きついていたアスワンハイダムを見ることができてひとつすっきりしました。
次に船に乗ってナイル川の中洲にあるフィラエ島にあるイシス神殿に行きました。この神殿もアスワンハイダムによって水没した別の島にあったものが移転されたものだそうです。人が少ないこの神殿内部はひっそりとしてのんびりと散策できました。自分はエジプトの歴史には全く疎いのですがこうして古代の遺跡を観ているとその頃の息吹が伝わってくるようです。
そして最後に古代の石切り場に行きました。そこでは昔の人がこのようにして石を切り出していたのかをうかがい知ることができます。エジプトの遺跡と石は切っても切れない関係にあるのですね。
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コメント
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神殿の写真、彫刻の完成度が高く
すばらしいですね。
何かの本で、こうした神殿の壁画みたいな
ものに、ヘリコプターや飛行機のデザイン、
潜水艦等現在の乗り物がなぜだか、わからないけど描写されている写真を見たことがあります。
とにかくいろんな思いで、こうした神殿を
作ったのでしょうね。たいしたものですね。
投稿: naga | 2007年7月24日 (火) 02時52分
nagaさん、
そんなものがあるんですね。乗り物に関しては自分も興味があるのでこれからもあちこちで探してみたいと思います。
投稿: YOSHI | 2007年7月25日 (水) 21時46分